2024年4月、待望の「花咲舞が黙ってない2」が今田美桜主演でドラマに帰ってきます。
このドラマは、杏が主演を務めた人気シリーズの続編です。
大手銀行の窓口係から本部の臨店班へと異動する花咲舞の物語は、池井戸潤の鋭い筆致による原作小説に基づいています。
そこでこの機会に、原作小説を読んでみるのはいかがでしょうか?
この記事では、シリーズの小説をどの順番で読むべきか、そしてそれぞれの作品の内容について解説します。
ドラマの新シリーズ放送を前に、原作の魅力を再発見してみましょう。
ドラマと合わせて小説も読みたいけど、どの刊から読んだらいいの⁉
- 花咲舞シリーズ全作品の概要と、シリーズに対する原作小説について
- シリーズを読み進めるためのおすすめの順番
- ドラマ「花咲舞が黙ってない」における各シリーズの原作小説とその内容
花咲舞シリーズの小説は全7作品
池井戸潤による「花咲舞が黙ってない」シリーズは、銀行を舞台にした社会派ミステリーとして幅広い層から支持されています。
シリーズ全7作品を通じて、大手銀行で起きる様々な事件や不祥事、そこに隠された人間模様が巧みに描かれています。
しかし、すべての作品で主人公・花咲舞が登場するわけではありません。
それぞれの作品に込められたメッセージやテーマを深く理解するためには、どの作品に花咲舞が登場し、どの作品がシリーズの背景を彩るのかを知ることが重要です。
小説における花咲舞シリーズは3作品
小説における花咲舞が登場するのは、以下の3作品です
不祥事
「不祥事」は花咲舞シリーズの中でも特に重要な位置を占める作品です。
あらすじ
花咲舞は銀行の臨店班として、不正行為や不祥事を抱える支店を訪問します。
彼女は直言無諱の姿勢で、銀行内の権力者たちと対峙し、歪んだモラルを正そうと奮闘します。
その過程で彼女の強い正義感と人間観察の鋭さが光ります。
銀行総務特命
「銀行総務特命」は、花咲舞シリーズの中で独自の視点を提供する作品です。
あらすじ
この作品では、帝都銀行の総務特命担当者である指宿修平が主人公です。
彼は行内の不祥事処理を任され、顧客名簿流出や現役行員のスキャンダルなど、様々な問題に立ち向かいます。
修平の奔走は、腐敗した組織の実態を浮かび上がらせ、読者に深い印象を与えます。
花咲舞が黙ってない
シリーズ名を冠する「花咲舞が黙ってない」は、その集大成とも言える作品です。
あらすじ
東京第一銀行に突然走ったライバル行との合併のニュース。
花咲舞は臨店指導グループの一員として、この大きな変革の中で「組織の秘密」というパンドラの箱を開けます。
隠蔽工作や行内政治の闇に立ち向かう花咲舞の姿が、痛快な連作短編として描かれます。
7作品中4作品には花咲舞は登場しない
シリーズ全体で7作品が存在しますが、花咲舞が直接的に物語に関わるのは3作品のみです。
残りの4作品は、シリーズの世界観を深め、背景を彩る作品として位置付けられています。
これらの作品には、花咲舞は登場しませんが、銀行の世界をリアルに描き出すことで、読者が銀行業界について深く理解する手助けをしています。
銀行狐
「銀行狐」は、シリーズの中で異色の存在感を放つ作品です。
あらすじ
銀行内で起こる謎や秘密を描いたミステリー短編集。
脅迫状や金庫室での怪事件など、日常に潜む異常を描きます。
この作品では、日常に亀裂が入り、平凡な人間が犯罪に手を染める瞬間が鮮やかに描かれています。
仇敵
「仇敵」では、復讐と葛藤のテーマが深く掘り下げられます。
あらすじ
メガバンクを辞めた恋窪商太郎は、裏金工作を追及していました。
彼の人生と復讐心が、元ライバルからの一本の電話をきっかけに大きく動き出します。
この物語は、不正を知った男の謎の死と、「仇敵」への復讐を誓う恋窪の決意を描いています。
銀行仕置人
「銀行仕置人」は、シリーズの中でも特に緊迫したストーリーが展開されます。
あらすじ
黒部一石はメガバンクの悪党たちに復讐を誓います。
彼の復讐劇は、銀行内部の様々な悪事を暴き出し、読者にスリリングな体験を提供します。
この作品は、「平成の岩窟王」とも称される黒部の闘いを中心に描いています。
かばん屋の相続
「かばん屋の相続」は、シリーズの中で人間ドラマに焦点を当てた作品です。
あらすじ
小倉太郎は「松田かばん」の相続問題に巻き込まれます。
社長の急逝後、相続を巡る家族の愛憎や葛藤が描かれます。
この物語は、ビジネスの世界で繰り広げられる人間関係の複雑さを描いています。
花咲舞が黙ってない原作小説を読む順番
「花咲舞が黙ってない」シリーズの小説を手に取ったなら、最も物語を楽しむための読み進め方は何でしょうか?
池井戸潤によるこの魅力的なシリーズは、銀行業界の内部を巧妙に描き出すことで知られています。
各小説はそれぞれが独立したストーリーを持ちながらも、全体として一つの大きな世界観を構築しています。
ここでは、シリーズを深く味わうためのおすすめの読む順番を紹介します。
刊行順がおすすめ
シリーズ全体を通じて、物語の展開やキャラクターの成長を自然な流れで追いたい場合、刊行順に読むことをおすすめします。
刊行順に従うことで、池井戸潤が構想した物語の時間軸に沿って、登場人物たちの変化や成長、そして銀行内部で起こる様々な事件や不祥事を追体験することができます。
以下が、「花咲舞が黙ってない」シリーズの刊行順です。
- 銀行狐(2001年9月1日発売)
- 銀行総務特命(2002年8月1日発売)
- 仇敵(2003年1月1日発売)
- 不祥事(2004年8月7日発売)
- 銀行仕置人(2005年2月16日発売)
- かばん屋の相続(2011年4月10日発売)
- 花咲舞が黙ってない(2017年9月5日発売)
特に、シリーズの集大成とも言える「花咲舞が黙ってない」を最後に読むことで、花咲舞が銀行内の様々な問題にどう立ち向かっていくのか、彼女の成長と共に物語のクライマックスを迎える満足感を得ることができます。
読者は、池井戸潤が丹念に描き出した銀行業界のリアルと、そこで繰り広げられる人間ドラマの全貌を堪能することができるでしょう。
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花咲舞が黙ってないドラマの原作小説
池井戸潤の「花咲舞が黙ってない」シリーズは、銀行を舞台にしたドラマで、見どころ満載の話題作です。
特にドラマ第1シリーズと第2シリーズは、原作小説を基にしていますが、どの話がどの小説に基づいているか気になりますよね?
ここでは、それを簡単に理解できるように解説します。
ドラマを見る前に小説を読むか、逆にドラマを見た後で小説を手に取るか、どちらでも物語をさらに深く楽しめるようになりますよ。
第1シリーズ原作
第1シリーズのドラマ「花咲舞が黙ってない」は、特に以下の原作小説をベースにしています。
不祥事
この作品は、ドラマ第1シリーズの複数のエピソードに影響を与えています。
花咲舞が銀行の臨店班として、不正行為や不祥事を抱える支店を訪れ、問題解決にあたる様子が描かれています。
彼女の正義感と鋭い人間観察が、ドラマでも見事に表現されています。
銀行総務特命と花咲舞が黙ってない
これらの作品も、第1シリーズで扱われる複数のストーリーラインに深く関わっています。
銀行内部の腐敗や不正に立ち向かう花咲舞の活躍を、ドラマは原作の精神を忠実に再現しています。
第2シリーズ原作
ドラマ「花咲舞が黙ってない」の第2シリーズでは、新たな展開が加わり、以下の原作小説が特に重要となります。
銀行総務特命
シーズン2の第4話、第8話、第11話に影響を与えた作品。
指宿修平が行内の不祥事処理に奔走する様子が描かれています。
銀行狐
ドラマシーズン2の第3話、第10話に関連するエピソードが含まれます。
銀行内で起こる謎や秘密を描いたミステリー短編集です。
仇敵
ドラマシーズン2の第5話、第7話の原作。
メガバンクを辞めた恋窪商太郎が、裏金工作を追及し、復讐の旅に出る物語です。
銀行仕置人
ドラマシーズン2の第1話、第2話に基づくエピソード。
メガバンクの悪党たちに復讐を誓う黒部一石の物語が描かれています。
かばん屋の相続
この作品はドラマシーズン2の第6話、第9話に影響を与えています。
家族間の相続問題と、それに伴う葛藤や愛憎を描いた物語です。
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まとめ
この記事では、「花咲舞が黙ってない」シリーズの原作小説をどの順番で読むべきか、そしてドラマ化作品とそれぞれの原作との関連について掘り下げました。
- シリーズは全7作品から成り立っており、そのうち花咲舞が活躍するのは3作品に限られます。
各作品は銀行業界の内側を描いた社会派ミステリーで、読者を引き込む物語が展開されます。 - 物語とキャラクターの発展を自然に感じられるよう、刊行順に沿ってシリーズを読むことをおすすめします。
この流れに沿って読むことで、物語の全体像がはっきりと見えてきますよ。 - 第1シリーズと第2シリーズで、小説が物語の骨格を形成しています。
ドラマを観た後に小説を読むことで、登場人物たちの背景や動機がより深く理解でき、物語がさらに豊かなものになること間違いなしです。
この記事が、花咲舞の冒険を始めるきっかけや、さらに探求を深める助けになれば嬉しいです。
ぜひ、シリーズの本を手に取ってみて、ドラマと合わせて楽しんでみてくださいね。
\4月13日「花咲舞が黙ってない」スタート/
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